保護者のみなさまからの質問TOP3

子どもの成績や受験のこと気になりますよね。

我が塾でも保護者面談の時期になりました。
進路相談に出願校決定と受験が近づき、
塾内も緊張した空気感に変わってきています。

以下は、保護者のみなさまから
毎年繰り返しいただく質問TOP3です。

1. 自分から進んで勉強するようになって欲しいです。
  どうすればいいでしょうか。

2. ゲームばかりしていて、受験が心配です。

3. スマホ依存じゃないかと思います。
  どうすればいいでしょうか。

みなさんにも思いあたる心配事がありませんか。

まず、1〜3すべてに共通するのは、
絶対に命令や禁止、取り上げをしてはいけない
ということです。

人間は誰しも命令されることが大嫌いです。
命令(禁止も含む)をしてしまったら、
腹を立てて反発するだけです。
難しい思春期の子どもたちと、さらに厄介な
対立する関係性を構築してしまうだけです。
人間は、自分で決めたことじゃないと
実行も習慣化もできないのです。

1について、親ができることは「過干渉にならない」です。

子どもの勉強は、親の課題ではなく子どもの課題です。
必要があれば、いつでも協力するということだけを
子どもに伝えてください。
そして、一番大事なのは、親自身も自分の仕事や
興味のあることについて、学び続けることです。
それも、単なる振りではなく、とても真剣に!

2については、対処法が2つあります。

まず、目の前の課題から逃げている場合は、
子どもに1日に平均何時間ゲームをするか
算出してもらい、それを1週間、1ヶ月、
1年という単位で総ゲーム時間を計算していきます。
数字でゲームに費やす時間を可視化するので、
子どもにもかなりのインパクトがあります。
その後、現状をどうしたいと思うか、
子どもに聞いてみてください。これだけで十分です。

次に、筋金入のゲーム中毒のような場合は、
ゲームのプログラミング技能など、開発に携われる
くらいの能力を身につけたらどうかと言ってみましょう。
かなり荒療治ですが、自分を振り返るきっかけになり、
ゲーム機を手放した子どももいます。

もっとも親がゲームをしながら、
勉強しなさいといっても全く効果はナシですが。

3は毎月お金がかかります。
子どもたちに支払い能力はなく
スマホは親の所有物です。
スマホを与える段階で話し合いをする
必要がありますよね。
どんな使い方が望ましいのか、お金のことも含めて
しっかり話し合いましょう。
子どもにも、使用法について提案してもらうことを
お勧めします。
話し合いをして、子どもが自分で決めること、
それが一番大切なポイントです。

さて、明日もまた面談が続きます。
共有したほうがいいなと思う質問があったら、
また書いておこうと思います。











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# by manami-823 | 2017-12-13 01:54 | 受験 | Comments(0)

セミナーや研修でアイスブレイクをする意味と場面について

本日、かさこさんのブログでは、

セミナーの意味なしアイスブレイクに

かさこ節が炸裂していますね。


セミナー講師のみなさま、もしくは今後セミナーを

開催予定のみなさま、かさこさんのブログと併せて

お読みいただけるとアイスブレイクを使う場面が

ご理解頂けるかもしれません。


アイスブレイクとは、場の雰囲気を和ませ

メンバーの関係性を促進するときに使われる

自己紹介、他者認知、共同作業を含む活動のこと。

研修やセミナーには講義形式のものと、

演習型、課題解決型のものがあります。


このアイスブレイクが効果的な場面とは、

演習型、課題解決型セミナーを設計する場合です。

ワークショップのような演習型や課題解決型の場合、

対話的な学習は主体的な参与を必要とします。

この形態は、ただ聞くだけではないので

学びそのものが深まるという利点があります。


初めて参加する学習者の緊張や不安感が強い場合に、

アイスブレイクを用いることは効果的です。

チームビルディングがうまくなされると、

意見を言いやすい場が形成され、学習効果が高まります。

この学習形態では、講師側に十分な観察力が求められます。

つまり、それぞれのコミュニケーションが深い学びに

つながるようファシリテートする能力が必要です。


もし、あなたのセミナーが知識伝達型のセミナーなら

むやみにアイスブレイクを用いるのではなく。

ICTを活用した反転授業もおすすめです。

まず、講義を録画してセミナーの受講者に配信します。

そして、講義の内容を見て理解してもらった後に、

対面の場で演習や実践を交えたセミナーを行います。

これなら、他者の学びを自分の学びにすることも

可能になり、気づかなかったことに気づく

きっかけにもなります。


さらに、他者と直接関わりたくないという方には、

オンラインでの参加や参加しないという選択も可能で、

私語の心配をする必要もありません。


まずは、自分が開催するセミナーや研修のタイプを

把握して、そこから設計をして下さいね。

自分の専門知識を、効率良く教えるには

どのような設計が適しているのか検討を重ねましょう。


セミナーや研修講師のみなさま

ぜひアンケートを実施して、受講者の声を拾ってください。

学習者特性もよく理解できますよ。

これがセミナーを改善する最も効果的な方法です。


みなさまの学びの場が、より豊かで実り多き場と

なりますように。





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# by manami-823 | 2017-12-12 01:46 | 教える技術 | Comments(0)

「超」東大脳 茂木健一郎著について生徒に意見を求められる

私は学習塾の経営者で毎日受験生と過ごしています。

私は学習塾の経営者です。
私にはひとつポリシーがあって、家庭や学校とは違う
ヒエラルキーに支配されない風通しのいい場所にして
おきたいと思っています。
そのため、生徒たちは、学習のこと、進路のこと、
学校のこと、時には、込み入った家庭の事情や
プライベートまで、様々な話を持ちかけてきてくれます。

この日、やってきたのは中3男子の受験生。
「先生、この本について意見が聞きたいです。
この本に書いてあることは本当ですか。」
と、少し戸惑った様子で一冊の本を取り出しました。

その本は茂木健一郎さんの「超」東大脳という本でした。
ああ、なるほど戸惑うはずだよね。
何しろ彼は中3で模試と偏差値に縛られた
受験生なのだから。

この本には、日本の教育が世界に伍すためには、
ペーパーテスト依存と偏差値偏重教育からの脱却が
必要で、日本に蔓延する「偏差値のベルリンの壁」を
ぶち壊せと書かれています。
人間の多様な能力をたかが偏差値などで測れるわけがない。
そんな尺度を使っているから、大学がダメになる、と。

そして、学校歴より学習歴、リベラルアーツの大切さ、
批判的思考力の育たない日本の教育システムについて
科学者の視点から言及しています。

「本当か?」と問われ、「本当かどうかは分からない。」
と正直に答えました。

「まず、人の考えや主張には、正解や不正解がない。
主張を支える根拠が何かをよく読んで自分で判断すればいいよ。
それが批判的思考力を鍛える第1歩だからね。」

彼はしばらく「・・・・・」無言でした。

「もう一度読んで、自分の意見をまとめてきます。」
そう言って、教室に戻って行きました。

彼の意見がまとまったら、また話をするのが楽しみです。

私自身は学校教育になじめず、この本にも書かれている
羽仁進さんの娘、羽仁未央さんがとても羨ましかった。

ネット社会は教育のあり方を急速に変えています。
ネット上には、エディックスのような無償のオープンコースも
あり、世界中のどこででも大学レベルの講座が受講できます。
スタディサプリの神授業一万本も頼りになる時代ですしね。

教育維新が静かに進んでいる現代のデジタル社会。

今度はホリエモンの「すべての教育は洗脳である」を
誰かが持ってくるのかもしれないですね。

私個人は、この2冊に書かれていることについて、
大筋でほぼ賛成です。

受験の結果がどうであれ、その後もLife goes on.
受験が終わったら勉強が終わるのではなく、
そこはまた新たなスタート地点です。
だから、いっときの勝ち負けに左右されることなく、
何かに没頭する密度の濃い生き方を目指せばいいだけ。

もう大量生産大量消費型の教育自体がオワコンなのです。


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# by manami-823 | 2017-12-11 11:34 | これからの教育 | Comments(0)

学習意欲をデザインする

みなさんは、何かを教えるときに
学習意欲のデザインをしていますか?

学ぶ人のモチベーションをあげるために
いい方法はないかなと思うことはよくありますよね。

今日は、アメリカの教育工学者ジョン・M・ケラーが、
教える人にとって使いやすい形にまとめてくれた
動機づけの理論「ARCSモデル」をご紹介します。

ARCSは学習意欲につながる流れを表しています。
この4つの観点を学習コースの設計に用います。

1 A (Attention)  おもしろそうだな
  ⇩
2 R (Relevance)  やりがいがありそうだ
  ⇩
3 C (Confidence) やればできそうだ
  ⇩
4 S (Satisfaction) やってよかったな

Attentionでは、学ぶ人の注意を引きます。
話を聞いてもらうには、まず面白そうだと
思ってもらい、興味を引き出すことが必要です。
冒頭で面白い話をすると効果的です。

Relevanceは関連性に気づいてもらうことです。
学習内容と実社会の関連性に気づきを促すようにして
役に立ちそうだと思ってもらうようにすることです。
役に立つと感じれば、当然、学習動機は高まりますね。

Confidenceは自信を持たせることです。
できるだけ学ぶ人に自信を持ってもらうよう
コースを設計しておく必要があります。
これならできそうだという感覚があれば、
前向きに課題に取り組むことができます。

Satisfactionは満足感を持ってもらうことです。
やってよかったという満足感は次に向かう
原動力を生み、自己肯定感へとつながります。

最近はARCS-Vモデルという新しいものも
出てきて、V(volition)意志力が加わっていますが、
まずは上記4つの観点を知っておくといいでしょう。

専門知識をただ長々とレクチャーしても、なかなか
学習効果はあがりません。

講座を設計する時は、ぜひ学習意欲を高める
デザインをしてみてください。






















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# by manami-823 | 2017-12-08 00:11 | 教える技術 | Comments(0)

かさこさんの「セミナーのグループワークが嫌い」というブログについて

今日は、かさこさんのブログを読んで、
教育従事者の立場から意見を書いてみようと思います。
興味のある方は、ぜひお付き合いください。

さて、アクティブラーニングと言う言葉をご存知ですか。

アクティブ・ラーニンングとは、学習者を中心とした
参加型の学びのことを指します。
ケースメソッドなど、一般的に正解がない課題を用いて
対話的・主体的な学びを促進する狙いがあります。

グループワークはこのアクティブ・ラーニングの
ひとつの形と言えるでしょう。

急速に変化しながら複雑さを増す社会に対応できるよう
教育現場に求められている比較的新しい学びの形です。
改定された文部科学省の指導要領でも以下のように
書かれており、その導入を推奨しています。

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善
(アクティブ・ラーニングの視点に立った授業改善)を
推進することが求められる。(文部科学省)

それでは、グループワークが推奨される理由とは
何でしょうか。

これについては、以下のような効果が報告されています。

・自尊感情や多様性を受け入れる心が向上する
・単独での学習や競争的な学習より学力が向上する
・教師、教科、お互いを肯定的に見るようになる
・批判的思考や創造性の向上をもたらす
・メタ認知能力の育成に効果的である

これらは、まさに21世紀に求められる力ですね!

アジア圏は、欧米と違い先生信仰が強いのですが、
ただ話を聞いて知識を詰め込むだけのpassiveな
学習スタイルだけでは、真の力にはなりません。
インプットと同時に、アウトプットする力を養う
そういう目的があるのです。

しかし、かさこさんが書かれているように、
残念ながら、アクティブ・ラーニンングには
失敗事例もあります。
アクティブ・ラーニングは単にテキストに沿って、
講義をすればいいわけではありません。
講師は、参加者のレベルを把握した上で、
入念な準備をして導入する必要があります。

失敗については、以下のような原因が考えられます。

・正解がない議論をファシリテートする技能がない
・事前課題の共有や目的の明確化に不備がある
・参加者のレベルに応じた課題の選択ができていない
・フリーライダー(グループワークにただ乗りする人)
 への対応策を立てていない

もちろん、その他にも色々な原因があると思います。
かさこさんが、取材されたセミナーを見ていないので、
私に言えることはあくまで推測にすぎないのですが。

これからセミナーなどで、グループワークを
導入しようと考えている講師職の方がいらっしゃいましたら、
まず「アクティブラーニング失敗事例 ハンドブック」を
読んでみてください。
失敗結果マンダラと学びあいを促す51の工夫は
一読する価値があると思います。

アクティブ・ラーニングは、これからの学びの形です。
新しいものを導入するときは、当然、様々な抵抗が起こります。
準備不足で見切り発進するケースも出てくるでしょう。
それでも、私自身は、伝統的な学びとともに、教育の新しい潮流を
統合的に進化させる必要があると考えています。

教育がすべての人に豊かな実りをもたらしますように。





















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# by manami-823 | 2017-12-07 01:49 | これからの教育 | Comments(0)