旅立つ君へ

授業が終わった夜10時過ぎ。
今日は、昔の教え子が教室にやってきました。

今月末で郷里を離れ、遠くに行くからと挨拶に来てくれたのです。

22歳の新しい出発は、なかなか複雑な様子を呈していて、
もがきながら迷走する彼に、昔の自分が重なります。
反骨精神が旺盛で、どうしても体制に馴染めない。
そのため、どこかはぐれた感じが私と同じです。

私たちの話題は、いつも人間の心について。

哲学や心理学の学術的な理論からお互いの経験と観察も交えて、
かれこれ3時間にわたる2人討論会になってしまいました。

今回は、”自己肯定感”と”嫉妬”と”自立”が主なテーマでした。

嫉妬について、彼は人間が持つ感情は
すべて人間にプラスのはずだと主張。
なぜなら、人間には生きるために必要なものが
生得的に備わっているはずだからと。
では、なぜ嫉妬のような負の感情が生まれるのか、
嫉妬は何に役立つのでしょう。
しばし、2人で考えてみた結果、
自分が欲しているものを知るためじゃないか
という結論になりました。
案外、人は自分の欲しているものに
気づけないものですよね。
嫉妬はここを明らかにしてくれる感情かもね、で一致です。

自立については、逆説的だけど、
依存先を増やすことが自立すること、
という私の主張に、彼は、納得しかねる様子でした。
でもね、人間は一人で生きることができません。
だから、たくさんの依存先を持つことが究極の生きる術。

いつかまた、2人討論会をしましょう。

さらに、成長した姿を見られる日を楽しみにして、
私も日々精進することにします!












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# by manami-823 | 2018-02-10 01:46 | これからの教育 | Comments(0)

塾ジプシーの心理

しばらくぶりの更新になってしまいました。

ようやく自分の課題を終えて、ほっと一息。
大学院の修士課程に在籍中のため、
学年末のレポートや課題に追われる日々でした。

さて、塾の仕事もいよいよ佳境です。
あと一ヶ月もすれば、今年度の入試も終わりです。

新年度の募集も始まりました。
その中には、毎年数人ほどお断りする入塾希望者がいます。
業界では、塾ジプシーと呼ばれる生徒とその保護者の方々。
あちこちの塾に行ってはやめるを繰り返すタイプです。

その方々は、こんなことをよく言います。

・前の塾は、先生の教え方がよくなかった。
・先生が、うちの子をしっかり見てくれなかった。
・嫌いな子と同じクラスにされて、行く気が失せた。
・他の生徒がやかましくて、勉強に集中できなかった。

”だから成績が上がらなかった”と言いたいのですね。

もちろん、自分に合う塾を探すことは大切です。
でも、この言い訳はすべて成績が上がらないことを、
他人のせいにしている状態です。
他人のせいにすれば、自分たちは傷つかなくて済みますものね。

でも、勉強は一朝一夕に結果が出るものではありません。
ましてや誰かのせいで、成績が上がらないなんてあるはずもなく、
すべては自分自身の問題だということが理解できないなら、
我々は、とても学習支援などしようがないのです。

知識基盤社会と言われる現代は、生涯学習の時代です。
私の目的は、単なるテストスマートの量産ではありません。
長く学び続けることができる人を育てることが目標です。

保護者のみなさま、子どもたちには、他力本願から脱却して、
まずは自助努力することのの大切さを教えてくださいね。

それに気づくことができたら、勉強はとても楽しいものになりますよ。



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# by manami-823 | 2018-02-06 02:08 | これからの教育 | Comments(0)

極寒の私立高校入試

日本列島がすっぽり冷蔵庫に入ったような寒さですね。

この土日は、塾の生徒たちの私立高校の受験日でした。
全員、無事に受験が終わったとの報告をもらって、
ほっと一息ついたところです。

まだまだ公立高校の入試が控えていて、
まったく気を抜くことはできませんが、
一先ず、お疲れさまでした。

そんな中、一人の生徒がとても不安げな様子。
「どうしたの」と聞いてみたら、
休憩時間に、自分がどれだけ出来たかを(独り言パターンで)
みんなに聴こえるよう自慢している受験生がいたのだとか。

彼女はすっかり動揺してしまい、
不安でしょうがなかったそうです。

これ、ルール違反ですよね。

おそらく自慢するって、大きな不安の裏返し。
でも、他者の足を引っ張る行為はとても卑怯です。

「そんなことに動揺したのは私の自信のなさ。」
そういう彼女は、今度はマインドフルネス瞑想法を
忘れずに実践するのだとか。

その時の状況から、何を学ぶかは本人次第。
ちょっと彼女が大きく見えました。

私の方が、腹を立ててしまって恥ずかしかったです。




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# by manami-823 | 2018-01-29 00:15 | 受験 | Comments(0)

センターお疲れ様でした

センター試験が終わりましたね。
極寒の中、お疲れ様でした。

さて、自己採点の結果はどうでしたか。

我が塾でも、自己採点の結果に悲喜こもごも。
第一志望に願書が出せそうな生徒、
志望校を検討し直さなくてはならない生徒、
二次のセンター得点配分も気になるところですね。

もちろん、合格が欲しいのは私も同じです。
ずっと一緒に走ってきたので、
生徒の晴れやかな笑顔が無条件に欲しいです。

でもね、これまでにたくさんの生徒を見てきて、
大学の合否だけで、人生が決まるわけじゃないと
心から思っています。

むしろ、山あり谷ありの方が人生面白い。

私は、人生ピンボール説というのを持っています。
そう、人生はピンボールのように何かにぶつかれば
ぶつかるほど、点数が加算されるのですよ。

今日、塾の生徒が、取り返しがつかないミスを
してしまったと落ち込んでいましたが、
取り返しのつかないミスなど実はないのです。
長い目で見ると、必ずその経験は生きてくる。
不思議だけど、そうなんです。

そういえば、河合隼雄さんが、こんなことを
書いておられました。どの本か忘れたのですが。
大学受験に触れながら、大学に入学してきた後、
伸びる人と伸びない人の話でした。
どのような形にせよ、紆余曲折を経た学生のほうが、
ストレートで大学生になった人より伸びがいい。
その理由は、自然界に直線(ストレート)というものはなく
直線は人工的なものだけだからと言っています。
そう考えてみると、人間は自然の一部だから、
紆余曲折を経て成長するのが自然である
という内容でした。

なるほど!

私の人生ピンボール説に近いものがあって、
とても共感しました。

さらに、カレン・ホーナイという心理学者は、
人生はすべてうまくいくはずだと思っている人こそが、
ノイローゼなんだと言っています。

今日だけは、ミスを責めず、
うまくいった人も有頂天になることなく、
泰然自若でいきましょう!


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# by manami-823 | 2018-01-15 21:22 | 受験 | Comments(0)

受験生にとって大切な話(2)

今年もセンターの当日は、寒さが厳しくなりそうですね。
今日は、直前の不安と焦りを取り除く簡単な方法をお伝えします。
本当にとても簡単ですから、大学入試、高校入試、
どちらに向かう人も試してみてくださいね。
====================

この一年間に取り組んできたテキストや問題集を
机の横に積み上げてみましょう。

科目ごとに、テキストや問題集の山を作ります。
たくさんの問題集を解いてきましたね。

積み上げたらその山をゆっくり眺めてみてください。

それから、科目ごとの山に手をおいて、
学習の軌跡を静かに心の中で振り返ってみましょう。

得意な単元は何ですか。
苦慮した単元はどこでしたか。
解けなかった問題もあったでしょう。
本当にたくさんの勉強を積み上げてきましたね。
今は、できることがいっぱい増えました。

積み上げてきた学習の量は嘘をつきません。
一年前のあなたと今のあなたは全く別人です。

なんとなく自信が湧いてきましたか。
不安な気持ちはそのままでもいいですよ。

では、次にそのテキストや問題集の山に手を置いたまま、
もう一度確認しておく場所を教科ごとに決めましょう。
確認したほうがいい点が、ポッと浮かんでくると思います。
直感のようなものですが、それが大事です。

再度、確認する単元などが浮かんだら、
即、確認しておきましょう。

====================

この方法には何のエビデンスもありません。
でも、なぜかこの方法を実行すると
落ち着くらしいです。(塾生の声)
この時に確認したことが本番に出たという報告も
いただいています。

実はこれ、私自身が実行した不安と焦りを解消する方法です。
苦手だった日本史で、確認したところがドンピシャで出題されたのです。
もう、はるか遠い昔話ですが。。。

この経験を塾生に話したところ、実行する生徒が出てきて、
それ以来、ジンクスのようになっています。
受験生にとって、入試直前の励ましの言葉は、
重く感じる時もありますよね。
また、自分で自分を鼓舞しても、
なかなかうまくいかないこともあります。

そんな時は、ぜひこの方法を試してみてください。
人事を尽くして天命を待つ。
受験に特効薬はないけれど、
この方法、ビタミン補給になりますよ。


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# by manami-823 | 2018-01-09 16:50 | 受験 | Comments(0)

受験生にとって大切な話(1)

今年もセンター試験まで、あと6日ですね。
受験生は、最終チェックに余念がないことでしょう。

リラックスして臨めと言われても、
そんなことはなかなか難しいですよね。

不安や緊張感は、無理に拭わなくても大丈夫。
不安や緊張感は、パフォーマンスを高めるために、
なくてはならないものだからです。

最も大切なことは、緊張や不安に飲み込まれないこと。
そのためには、たくさんリハーサルを行うことです。
受験時と同じように時間を計り、何度もリハーサルを繰り返す。

そして、当たり前ですが、その日もし出来ないことがあったら、
その日のうちに解決しておきましょう。
今、出来ないことがあっても、それを今日理解したなら、
本番では、答えられる問題が増えたということです。
そこに注目してください。

ギリギリまでこのリハーサルを繰り返すこと、
それが、本番での緊張をいい具合に落ち着かせてくれます。

ここで大切なことは、場所を変えてやってみること。
人間には領域固有知というものがあり、
学校や塾の教室、自分の勉強部屋ではできるけれど、
場所が変わった途端に、覚えたはずのことが出てこない、
そんなことがよく起こります。
周囲の環境が変わって緊張感があったとしても、
常に同じパフォーマンスができる。
それが本当に身についているということです。

数年前になりますが、入試を終えた生徒から電話をもらいました。
「先生、やらかした。」と覇気のない声。
得意の数学で、やったことがある問題が出題された。
でも、その時は、まったく問題の解法が浮かばず、
時間ばかりが経って終了してしまったそう。
そして、家に帰ってカバンを下ろし、ヒーターに手をかざした時に、
受験会場では出てこなかった解法が、
突然、ぱあーっと頭に浮かんだそうなのです。

数学で点数を稼がなくてはという過度の緊張に、
記憶が蘇る道筋をブロックされてしまった感じですね。

発表までは心配しましたが、結果は、”合格”でした。

緊張を和らげる最もいい方法は、緊張している自分に気づくこと。
緊張や焦りに飲み込まれそうになった時、
ああ、緊張しているんだなと自分の気持ちを認めるだけで、
不思議と緊張しなくなりますよ。

受験生のみなさんの一助になれば幸いです。

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# by manami-823 | 2018-01-07 15:53 | 受験 | Comments(0)

18歳男子からの質問(番外編)

自塾の卒業生たちから、新年の挨拶が届きます。
個々の近況報告や相談事のやりとりが続く中、
突然、変化球のような質問がきました。

18歳の男子学生からです。

「先生は、いい女といい男って、どんな人だと思う?」

「急にその質問?
そうだなあ、男女に関わらず、自立していて、
周囲を幸せにできる力のある人のことかな。」

「かっこいいっすねw」

「いつか、そういう人になってくれたら嬉しいな」

「・・・」

最後に、頑張ります的なことを言わないところは、
昔の彼とまったく変わっていない。
なぜそんな質問をするのかは、教えてくれなかったけれど、
バスケに夢中で、教室では居眠りばかりだった少年も、
少し大人になったようですね。

家族でもなく、学校の先生でもなく、
その中間にある止まり木のような存在の我々。
私は君たちとほんの数年間を一緒に過ごしただけだけど、
こうした何気ない関係が続くことを嬉しく思っています。

今度会った時には、ぜひ彼の考えるいい女といい男を
教えてもらおうと思います。
今回は聞きそびれてしまったので。

みなさんは、この質問にどう答えますか。
後々のために、ぜひ、考えてみてください。























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# by manami-823 | 2018-01-04 01:39 | これからの教育 | Comments(0)

計算力をつける一番簡単な方法

明けましておめでとうございます。
年が明けると、一気に入試が迫ってきますね!
平常心が大事とはいえ、心中穏やかでない時期。
焦らないことが大事ですが、自信過剰もまた大敵です。

この時期、よく計算ミスを減らしたいという声を聞きます。
自塾で推奨している計算ミスを減らす方法を紹介します。
隙間時間に遊び感覚でやってみてください。
用意するものはペンと紙(マス目があると便利)だけ。
答え合わせの手間もありません。

・10足し(足し算バージョン)
1. 任意でランダムな数字を書きます。
589247など桁数も数字も自由でOK。
4桁か5桁ぐらいからはじめるといいでしょう。

2.それを10回足します。(筆算で)
 589247
+ 589247
1178494
+ 589247

こんな感じで足していくだけです。
589247*10ですから答えが最初の数字の10倍になれば正解。

・10引き(引き算バージョン)
1. 任意でランダムな数字を書き0をつけます。
 5892470など桁数も数字も自由でOK。
 こちらも4桁か5桁ぐらいからがいいでしょう。

2. そこから589247を10回引けば答えは0ですね。
 足し算と同じように筆算でやってみてください。

集中力が養えるという利点もありますよ。
生徒たちには、案外、効き目があると好評です。

みなさまの入試が成功しますように。
微力ながらお役に立てたら幸甚です。


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# by manami-823 | 2018-01-03 00:52 | 受験 | Comments(0)

精神論を振りかざすより具体策を提示しよう

年内はギリギリまで冬期講習が続きます。
緊張感と不安が織り交ざった独特の空気感。
いつも年末年始は、この緊張感とともに過ごしています。

さて、先生方、保護者の皆様
生徒たちが嫌いな先生や親の言葉がけを知っていますか?
こっそり教えてくれた、やる気が削がれる言葉。
似たような言葉をかけたことがあるのではないでしょうか。
生徒たちは、心の中でこんなふうにつぶやいてますよ。

========================

「将来、後悔しないようにもっと頑張れ」
いや、もう十分頑張っているんだけど・・・。

「やればできるはず」
そんなこと言うけど、どうやればいいの?

「先生が受験生の頃は、毎日10時間以上勉強したものだ」
えっ、それって自慢?

「ちゃんと勉強しなさい」
ちゃんとって、どういう意味だろう?

「もっとやる気を出しなさい」
やる気の出し方って教わってないよ。

=========================

これらの言葉がけに共通するのは、ひとつも具体策がないことです。
努力不足を指摘したり根性論を語っても、
生徒の気持ちは落ち込み、イライラが募るだけです。

何か生徒に言葉がけをするときは、
できるだけ具体的に何をどうすればいいのか、
わかりやすい形で話しかけてみてはどうでしょうか。
これは小さな子どもでも同じです。
そして、大人でも同じなのです。

もう無意味な根性論を語るのをやめて、
建設的なコミュニケーションを考えてみませんか。

少なくとも信頼関係を損なわず、
学習効果もあがるはずです。



















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# by manami-823 | 2017-12-29 19:38 | Comments(0)

文章力は取材力

大学院で作文教育の研究をしていることもあって、
今年一年はずっと”書くこと”と向き合ってきた気がします。

書けない悩みを持つ生徒たちは等身大の昔の自分。
私自身、書くことは決して嫌いじゃないのに、
彼らと同様に書けない悩みを持っていました。
厳密に言うと、これは今でも持ち続けています。

だからこそ、作文教育を研究のテーマに選んだのだとも思います。

こうした研究の中で、試行錯誤を繰り返して辿り着いたのは、
文章を書き続けるためには、取材力が必要だということです。

取材力とは、身の回りに興味深い題材を捜す力と、
伝えるために手に入れた情報を取捨選択していく力のことです。
社会を見る目、身の回りの生活を見る目、自分の内側を見る目、
そうした観察眼を鋭くしていくと、書くための題材はたくさんあることに
気づくようになります。

最近は、小さなメモを持ち歩いています。
書きたいことのアイディアはいつ閃くか分からず、
チャンスの神様のように前髪しかない、そんな気がするからです。
多くの人が、書くことがない、書くためのアイディアがないと言います。
そんな悩みをお持ちの方は、メモ帳を持って、
新聞記者のような気分で取材を始めてみませんか。
思いがけず、面白い取材ノートができたりします。

それから、読んでくれる人の存在も大切です。
書くことはコミュニケーションの手段の一つ。
基本的に、ひとりでは成り立たない。
私は、作文研究の中で、ピア(仲間)ラーニンングを取り入れています。
お互いにコメントしあう共同学習を取り入れて、その効果を検証しています。
伝え方を工夫するきっかけになることは確かです。

さて、ブログなどで、個人が発信することが当たりまえの時代。
誰でも気軽に書く場所を持つことができる現代社会。
そんな時代だからこそ、書き続けるために取材力を研ぎ澄ませてみる。
これは、なかなか楽しいのではないかと思います。


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# by manami-823 | 2017-12-28 22:02 | これからの教育 | Comments(0)

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by 真奈美
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