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学ばなければ大人が大人でいられない時代!大人の学びを科学した良書。

今日は本の紹介です!(さっき読み終えたばかり...笑)
↓ ↓ ↓ ↓
働く大人のための「学び」の教科書 かんき出版
東京大学 大学総合教育研究センター准教授 中原淳 著

《個人的オススメ度 ★★★★★》

今や人生100年時代に突入して、
誰しもが、学校を卒業した後も学び続けなくてはならない時代。
リカレント教育や学び直しがバズワードになる時代とも言われます。
でも、みなさんは「学び方」を知っていますか?
そもそも「学び方」自体、習ったことがないですよね。
この本はその習ったことがない「大人のための学び方」の教科書です。

主にホワイトカラーのビジネスパーソンで、
30代以上の人を想定しているそうですが、
個人事業主であれ、専業主婦であれ、パート勤務であれ、
誰の学びにも役立つすごい良書です!

大学の先生が書いた本ですが、難解な学術書ではありません。
誰にでもわかるように書かれた学びの原理原則と実践的な行動指針。
ウィットに富んだ文体でありながら、エビデンスのしっかりした内容で、
大人の学びを加速させるポイントが見事に網羅されています。
とても具体的で、学び迷子さんと学び達人さんの実例があるものgood。

以下、少しだけ内容を要約してご紹介させていただきます。
ぜひ、手にとって読んでみてください。

大人の学び3つの原理原則(OSの部分)
1. 背伸びの原理 
  人が能力を伸ばすときには、なんらかの背伸びを必要とする。
  Follow your heart! (心の声に従え)
  背伸びを乗り切るにはHard fun(楽しいからこそ、がんばれる)

2. 振り返り
  過去の自分の行動を見つめ直し、意味づけたうえで、
  未来に何をしなくてはいけないのかを、
  自分の言葉で語れるようになること。
  
3. つながり
  大人が効果的に学ぶには、助けやアドバイスをくれる
  第三者が必要である。

7つの行動(アプリケーション)
行動① タフアサインメント=タフな仕事から学ぶ
    今、現在の能力では、こなせるかどうかが微妙なくらいのタフな仕事から学ぶ。

行動② 本を1トン読む
    本を読むことは「自分の中に地図を持つこと」
    本を読むことは「他者の経験や思考を代理学習すること」

行動③ 人から教えられて学ぶ
    教育機関の公式さ インフォーマル→セミフォーマル→フォーマル
    公式の教育機関で先生から学ぶことだけが学びではない。

行動④ 越境する
    慣れ親しんだ場所を離れて、違和感を感じる場所に行く。
    あえて慣れ親しんだ日常から出ることで、発見や気づきを得て、
    それにともなう感情を味わう。そこから次のステップを探る。

行動⑤ フィードバックをとりに行く
    「自分が仕事のうえで成長するために、第三者に自分を映し出す鏡」
     になってもらい、自分を立て直す情報をもらう。
    ジョハリの窓の「盲点の窓」
    (他人にはわかっているけれど、自分はわかっていない部分)
    を指摘してもらうようにするとよい。

行動⑥ 場を作る
    人々が集うような機会、イベントを主催する。
    長い間、「越境をし続けた人」が到達することが多い。
    
行動⑦ 教えてみる
    「変化させる側」にまわる。
    まず第一に、教えることは学習者を望ましい方向に変化させることだが、
    教える側も変化し、学び手も変化すると考える。


原理原則の”背伸び”のところにもFollow your heartとありますが、
学び達人さんの事例にも、
『「やりたい」ではなく、「やったほうがいい」と自分に言い聞かせてやる
学びは身につかない』とあります。これは、心に刺さりました。

結局のところ、これが大人の学びの本質だと思います。

かさこ塾で学んだ経験と一致することが多々あって.....、
それであなたは何がしたいんですか?
それであなたは何がしたいんですか?
それであなたは何がしたいんですか?

それであなたは何がしたいんですか?

リフレインが止まらない。
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by manami-823 | 2018-03-19 00:09 | これからの教育

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by 真奈美