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不登校になっても大丈夫な理由

新学期は、クラス替えや転校などで誰にとっても新しいスタート。
この時期は、不登校の生徒にとっても学校へ戻るチャンスです。

それでも、毎年、5月のGWを過ぎたあたりから、
また学校へ行けなくなったと相談に来られるケースがあります。
その原因は個人差があるので、みな同じとは言えません。
それでも、その原因のほとんどが人間関係に起因しています。

思春期は自我の再構築の時期でもあります。
他人と比較することで、絶対的だった自己は相対的な自己へと変化していきます。
小学生の頃のような無邪気さは消えて、等身大の自分と向き合い始めます。
プロ野球選手とかアイドルといった夢を現実的なものへ書き換えていく途中です。

自分自身を作り直していくのは、なかなか大変な作業ですよね。
その過程では、ほんの些細なことにも傷ついたりします。
成長のベクトルもバランス良く伸びていくわけではありません。
さらには親に対して距離を置くようになる時期でもあって、
子どもの心は見えにくくなってしまいます。

こんな時、親にできることは何なのでしょうか。
それは、そっとしておいてあげることです。
どんなときも親は味方だと伝えて、時間がかかっても見守ることです。
たった一人でも味方がいれば、立ち直るきっかけはつかめます。
そして、親は自分を責めないことです。
子どもたちは、親に心配をかけていることを一番心苦しく思っています。
もし、可能であれば、少しだけでも子どもの心配をやめて、
自分の好きなことに没頭する時間を作ってみてください。
子どもの罪悪感が和らぎます。

そして、子どもに好きなことの面白さを話してあげてください。
もっとも身近な大人が、生き生きしている姿を見ると、
子どもは未来に希望を感じるようになります。
自分の未来は価値あるものだと感じるようになります。
価値があると感じたら、前向きな行動へと向かうでしょう。
時間はかかるかもしれませんが。

私の意見は、呑気で無責任だと思われるかもしれません。
でも、学校へ行くことがすべてではありませんよね。
色々な学びの選択肢があっていいと思っていますし、
また実際にeラーニングで卒業できる高校や大学もあります。

今は、ちょっと羽を休めているのだなと捉えてください。
ずっと飛び続けるなんて誰にもできません。
十分にエネルギーが回復したら飛べばいいだけのことです。
すべての子どもに、すべての親に、
等しく成長のためのエンジンが搭載されているのだから。






















by manami-823 | 2018-04-02 22:52 | これからの教育

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by 真奈美